全日本スキー連盟指導者研修会実技B、ABC級検定員クリニックB実施レポート

後藤和広(ブロック技術員)

2008年度全日本スキー連盟指導者研修会が12/15〜12/16の2日間にわたり岐阜県ほおのきスキー場において約300名の参加にて開催されました。

デモンストレーション風景

講習風景

暖冬の冬を迎え、はたして雪上での実技研修ができるか不安をいだきながら準備を進めてまいりましたが、ほおのきスキー場関係者の皆様のご尽力により、無事研修の場を持つことができましたことを深く感謝申し上げます。

12月15日(土)午前より実技研修が開催され、始めに、梶田洋象氏(SAJイグザミナー)の解説でデモンストレーションが行われました。ここではブロック技術員によって、本年度研修テーマに沿った技術体系や検定におけるスキーヤーの動作を示すデモンストレーションを行いました。参加者の皆様の理解が深まったのではないかと思います。

デモンストレーション後、各講師別に19のグループに分かれ、班別講習を展開しました。リフトが2本しか運行できない限られたスペースの中で、他の班の動きに配慮しながらの講習となり、参加者の皆様にはご苦労をおかけいたしました。

スキースポーツの目的を基本に、実技テーマである “バランスの課題”、”内外・両スキー操作課題”、“内・外の主導性”、“運動軸にて2軸運動意識が多軸化に”などの内容に、各班熱心な研修が進められました。また、夕刻からは検定員クリニックが実施され、ここでも梶田講師のスポーツ幅の広さから、スキー以外のスポーツを取上げ説明、すべてのスポーツがスキースポーツにもつながりがあるなどの説明など受講者には興味深い講義内容を頂いたのではと確認しました。

12/16(日)前日より雪に見舞われ30〜40cm程の積雪。私達のグループは、団塊世代グループの集まりで新雪に憧れた時代を思い浮かべ“果敢に新雪に挑みました。グループの中にはカービングスキーを利用し入門者がいち早くスキーの進行方向を変えられるかを熱心に研究されていたグループもいました。

2日間の研修の中で、私も含めて参加者を拝見し、体力や年齢、ゲレンデの状況などさまざまな場面での対応能力が指導者にいかに必要か難しさを感じました。

終わりに研修会参加者の皆様には雪不足にて、ご不便をおかけしましたが、皆様のご協力により無事修了できましたこと、スタッフ一同感謝しております。ありがとうございました。