指導員研修会理論C・実技D、検定員クリニックD、
 スキー・スノーボードバッジテスト、B・C級検定員検定会実施レポート

肥田満裕(ブロック技術員)

平成18年3月24日(金)〜26日(日)にほおのきスキー場で本年度最後の一般行事である指導員研修会、検定員クリニック、スキー・スノーボードバッジテスト、B・C級検定員検定の5行事が開催されました。参加者は当初の予定よりも大幅に増え、300名を越す行事となりました。今回、私は運営主任として参加させていただきましたが、多数の関係諸氏のご協力の元、怪我人がでることもなく終了できたことを安堵しています。どうもありがとうございました。

指導員研修会理論C・実技D、検定員クリニックD

市川講師による理論講習

研修会実技の様子

3月24日午後より理論Cをスキーセンター2Fにて開催しました。最初に市川真澄ブロック技術員より、本年度出版された「スキーガイドブック」の映像を題材に、「中心軸運動感覚」「2軸運動感覚」をキーワードとして、骨格の使い方について詳しく解説がなされました。

つづいて一柳達幸教育部長より本年度SAJテーマと「ターン運動のメカニズム」について解説がなされました。興味を引いたのは、2004年度のオフィシャルブックに掲載されたデモンストレータの映像と2006年度オフィシャルブックのそれとを比較し、スキー技術が大きく変革している様を解説されたのはとても印象的でした。

そして微力ながら、私がアンチドーピング運動、とりわけ国体でのドーピング検査とその注意事項について解説させていただきました。

3月24日より指導員研修会実技Dが開催されました。本年度はカテゴリー制を導入しており、それに基づいた班編成を行いました。翌月4月13日からは中央研修会が開催されることもあって、本年度テーマの確認としては若干焦点がボケる感もありましたが、講師のブロック技術員を中心に指導力アップ、技術向上に取り組まれていたようです。

24日15時より検定員クリニックを開催しました。今回のクリニックでは、併行開催されていたスキーバッジテストの事前講習会受講生有志の方々のご協力を得て、ゲレンデで検定種目を実演していただき、一柳教育部長の解説の中で講習が行われました。滑走後、ビデオ撮影されたものを上映しながら、技術のポイントや評価のポイントを再確認するといった形でより入念に取り組んで頂きました。

検定員クリニック

ビデオ映像を用いて確認

B・C級検定員検定

B・C級検定員検定実技検定の様子

24日は午前中に理論講習、午後には学科試験というタイトなスケジュールでした。理論講習は私が担当させていただきました。規約などの解説を中心に行いましたが、特に重点を置いたのは、バッジテストの意義とその有効活用についてでした。バッジテストを通して、目標を明確にし、上達を実感してもらえるような環境づくりが検定員として必要であることを精一杯話しさせていただきました。

25日午前中に級別テストを対象に実技試験を実施しました。一柳達幸主任検定員による採点のポイントなどの解説を受け、実技試験が行われました。

以上の結果、出席された受検生の全員が無事合格されました(結果詳細→)。おめでどうございました。今後のご活躍を期待したいと思います。

スキーバッジテスト

24日に事前講習、25日に検定会を開催しました。今回は、ほおのきスキー場様のご協力でプライズテストのメインバーンをジローコースに設定し無事実施することができました。今回の検定会では残念ながらクラウンプライズの合格者はいませんでしたが、テクニカルプライズに5名の方が合格しました。おめでとうございました(結果詳細→)。

級別テストはメインバーンを白樺コースに設定し、思う存分実力を発揮していただきました。合格された方は更にステップアップし、上位の級に挑戦していっていただきたいと思います(結果詳細→)。

スキーバッジテスト(級別テスト)合格の皆さん

スキーバッジテスト(テクニカル)合格の皆さん

スノーボードバッジテスト

スノーボードバッジテスト事前講習の様子

1月の赤倉に引き続き2回目の開催となりました。前回よりも受検される方は少なかったですが、3月の独特の雪質の中、健闘なされていたようです(結果詳細→)。

最後に

本年度の最終行事で、しかも多数の行事が併行する中、難しい行事運営でした。私の力の足らない部分を仲間であるスタッフの方々、スキー場関係者の皆さん、そして参加された皆様のご協力のおかげで無事怪我人もなく、スケジュール通り終了できたことは幸いでした。この場をお借りして御礼申し上げます。

4月からは本年度の開催行事をしっかりと見直し、皆さまの意見を頂戴し、今シーズンよりも一層内容の濃い行事運営を目指していきたいと思います。

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