平成18年度愛知県スキー技術選手権大会予選ジャッジ講評

村上亨(ブロック技術員)

村上亨(ブロック技術員)

村上亨(ブロック技術員)

小回り・急斜面・不整地

コブ斜面でいかにスキートップを押さえてターンを行えるか見させて頂きました。

滑走ラインは、溝状のラインコブと、深いコブが待ち受けるラインをほとんどの選手が選択されました。いづれのラインでも、バンクを活用した高い技術で滑られる選手が多かった印象を受けました。反面、高い技術で滑りながらも減速してしまう残念な方も多く見られたのが気になりました。

特にバンクは、横方向への動きが大きい分、減速要素も増してきます。また、深い向かえ立つコブも減速要素になります。コブ斜面を滑るターン技術は多様ですが、ベースには、減速させないためのコブの処理技術が不可欠です。それぞれの技術を習得され、更なる技術向上を目指してください。

大回り・中斜面・整地

トップコントロール技術レベルを見させて頂きました。

技術自身は理解されているような印象は受けましたが、ターンの中でその技術を表現しきれていない方が多く見られました。「内側に重心を移動したいができない」その原因にはいくつかありますが、うちスキーで滑る意識が先行し、内足がつっぱり状態となり、逆の作用が働いてしまっている場合が多く見られます。「内股関節のたたみ方」を習得されることをお薦め致します。

もう一点、特に中斜面大回り時の減速です。フォールライン通過後に、どのタイミングで、どのように、体を動かしていくかが重要なポイントとなります。「横滑りをするような」がキーワードです。

是非、新しい技術を身につけて下さい。期待しています。