第42回全日本スキー技術選手権大会参加レポート(出場選手)

荻山浩加(強化指定選手)


荻山浩加(フレンドリーSC)

予選からあっという間に2ヶ月が経ち、気がつくと目の前に最終目標の全日本がありました。私は長年、競技スキーをしていますが、技術戦は初参加でした。試合の前に事前合宿を行い、コーチの方は必死に教えてくださいました。試合の前日、私たちは板をゴンドラの頂上に置き、大回り、小回りといろいろな練習をしていました。練習が終わり帰ろうと板を取りにリフトに乗ろうとしたら、強風でリフトが止まっていました。その時、コーチやサポーターの方は選手を宿に返し、強風で寒い中、ウスバから、ゴンドラの頂上まで私たち選手の板を取りに登ってくださいました。そのおかげで私は、次の日何も不安はなく試合に望むことが出来ました。

10日〜13日まで試合は行われました。10日、私はウスバの総滑からでした。3番スタートで少し、焦ってしまい大会の雰囲気にのまれてしまった気がします。私の持ち味はスピードと元気よく滑ることですが、両方ともアピールできなかったように思います。11日の総滑は思った通りのすべりが出来ました。しかし、今回の試合で、総滑はただスピードを出して滑るだけではなく、お客さんの身にもなり、飽きない滑りをしなくてはいけないということがとても身にしみました。大回り、小回りも、今以上にカービングを使い、板を走らせなければいけないと思いました。

反省点ばかりになってしまいましたが、初めて技術戦に参加し、私はとても楽しかったのと同時に来年も参加したいと思いました。それは、なによりも選手を一番に考えて、支えてくださったコーチ、一生懸命サポートしてくださったサポートの皆さん、そして、仲良くしてくださった先輩の方が居てくれたからだと思います。私はこの大会で、一番得たものは「信頼」です。とても大きなものを得ました。来年に向けて、また新しい課題を作り頑張っていきたいと思います。

大変お世話になり、本当にありがとうございました。