指導員研修会実技A、検定員クリニック(ほおのき会場)実施レポート

吉川 英樹(ブロック技術員)

開会式
開会式

平成17年度全日本スキー連盟指導員研修会実技AおよびABC級検定員クリニックが平成16年12月18日(土)から19日(日)の2日間にわたり岐阜県ほおのきスキー場において開催されました。

東北や北海道では大雪の模様でスキーヤーとしてはうらやましい限りですが、会場となったほおのき平も関係者のご尽力により研修会を行うに充分な斜面が用意され、リフトも2本運行したことから参加者も有意義な研修ができたのではないでしょうか。あらためて関係者と参加頂いた皆様に感謝申し上げます。

デモンストレーション
デモンストレーション

12月18日(土)は開会式の後、早速デモンストレーションがSAJイグザミナー梶田氏の解説によりおこなわれました。斜面の下部で滑走中のポジションを静止した状態で示しながら、上部から各テーマ毎に2〜3名づつ滑りながら具現していきました。

基本ポジションの確認として

  1. 斜滑降 / 角付け0 / 正対 / 前後差なし
  2.             
  3. 斜滑降 / 角付けマイナス(谷側) / 外向 / 山スキー前
  4.  
  5. 斜滑降 / 角付けプラス(山側) / 内向 / 谷スキー前

スキーに対する荷重として

  1. 外足
  2. 内足への曲げ荷重のバリエーション

中心軸感覚から二軸感覚への移行を種目として完成させるのではなく、テールコントロールからトップ&テールコントロールへ、スキーをずらす中で体感してゆけるようプルークボーゲンからプルークターンへ、外脚から両脚へ、中心軸から二軸への変化を何回かにわけてデモンストレーションしました。

講習風景
講習風景

デモのあとは引き続き各班別の講習に分かれて熱心な指導と実技でありながらも雪上で試行錯誤する姿がゲレンデのあちこちでみられました。

クリニック室内会場では朝一番にもかかわらず大きな遅刻なく満席の状態でスタートし、言葉や文章だけでは理解しづらい滑りのテーマを実際の滑走映像や連続写真・イメージ図をとおして深めてゆきました。この場で理解が進んだ方も非常に多かったのではないかと後の実技講習で皆様からのお言葉もいただきました。

最後に今回の研修・クリニックでは雪不足ではありましたがシーズン前半には必要不可欠な全日本スキー連盟のテーマを話し合い、またポジション等を試してみては仲間と研鑽してゆくいい機会ではなかったでしょうか。両日とも好天に恵まれた中で出来たことと皆様のご協力により無事終了できましたこと、関係者一同心より御礼申し上げます。