平成17年度スキー傷害救急法実施レポート

平成16年11月11日・13日に愛知県勤労会館にて「スキー傷害概論」をテーマとした講義が行われました。

今年度は、教程 安全編の全面改訂にともない、スノースポーツの安全対策についての解説およびゲレンデにおける事故に対する応急処置について実技指導を、愛知県スキー連盟安全対策部長 小椋健司 氏、SAJ公認ドクターパトロール 井戸田 仁 氏、SAJ公認スキーパトロール・日本赤十字社指導員 水口良太郎 氏を中心に愛知県スキー連盟に所属するSAJ公認スキーパトロールのアシスタントにより、行なわれました。また聴覚障害者の方にも受講していただけるように、手話通訳の方にも来場していただきました

講義1 スノースポーツの安全対策

@教程 PART4 雪上救急法  スキー救急法

一般的にスノースポーツにおける外傷「打撲・捻挫・骨折・切挫傷」に対し、その場で症状を悪化させないように行なう救急的な処置についての解説

A教程 PART6 バックカントリー 冬山の気象

日本の冬山は、気象環境が厳しく急変しやすい特徴があります。寒気と強風、気温の変化等、平地と異なった環境下において、指導者として悲惨な遭難事故にあわないための基礎知識の解説

B教程 PART7 資料 国内スキー場安全基準

スキー場におけるスキーその他のスノースポーツに関して、統一的な安全義務を明示したものです。指導者(引率者)としての安全基準についての解説

Cその他

安全のためのマナー、および様々な事故における指導者を相手取った訴訟例などの紹介

講義2 身体の機能と構造およびスノースポーツ外傷

スノースポーツにおける外傷について身体機能と構造の概要を解説

11日担当 水口 氏13日担当 井戸田 氏

井戸田仁・SAJ公認ドクターパトロール

実技1 雪上救急法 代表的な傷害とその救急処置

包帯法
三角巾を用いた固定、止血、感染予防の実技指導

@ 受傷部位に適した三角巾のたたみ方
三角巾をはじめて扱う受講生も多く、熱心に耳も目も傾ける様子

A 膝のけがの救急処置 実演は、とても簡単そう!?

B 前腕のけがの救急処置 実演を見て早速挑戦!

C 足首の固定
講師 水口 氏と一緒に。
三角巾はこんなに便利だと実感。

実技2 雪上救急法 心肺蘇生法

日本赤十字社の資料より心肺蘇生法の解説およびデモンストレーション